菅首相の任命責任

柳田法務大臣の辞任については「あまりに遅すぎた」という批判の声があります。私もそう思います。過去にもその言動を問われて辞任に追い込まれた政治家の例は少なくありません。どうして潔い身の引き方が出来ないのでしょうか。議員とか大臣とかの椅子は、それほどまでに魅力的なものなのでしょうか。

菅首相は、辞任を迫る野党の追求に当初は柳田法務大臣を擁護する発言をしていました。「泣いて馬謖を斬る」といういい方がありますが、菅首相は任命権者としての責任においてもっと早い段階で柳田法務大臣を罷免することは出来なかったものかと思います。見通しの甘さを痛感せざるを得ません。

柳田法務大臣は、22日の朝、菅首相に呼ばれた時には辞表は用意していなかったといいます。それが辞表を出すことになったのは菅首相の説得があったからでしょう。菅首相は、柳田法務大臣の首を差し出すことによって政局を乗り切ろうとしたという見方がされていますが、果たして乗り切ることが出来るのでしょうか。

 22日の参議院予算委員会 )

丸川珠代議員(自民党) 「部下に詰め腹を切らせた。あなたは総理として取るべき責任を取らなかったのです。違いますか」

菅首相  「何か私が責任を押し付けたかのように言われるのは私には理解できません」

丸川   「あなたには任命責任というものがあります。資質に欠けた人を任命した責任は総理大臣にあります。大臣に任命してあなた恥ずかしくないんですか」

菅  「私は総合的にみて、柳田さんには(法務大臣としての)職責を担う能力があると判断して任命した(資質に欠けたという指摘は当たらない)」


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beats headphones

議員とか大臣とかの椅子は、それほどまでに魅力的なものなのでしょうか。
by beats headphones (2011-10-22 11:48) 

Monster Beats

シンプルな生活、普通の幸せ。

by Monster Beats (2011-10-22 11:53) 

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